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HDDをSSDに変えると10倍快適に

中古のノートパソコンをメルカリで購入しました。Lenovo ThinkPad X203という6年前に発売された機種です。6年前とはいっても、Core i5というCPUで処理をするので、今でも快適に使える性能は持っています。


用語解説

CPU:Central Processing Unitの略。コンピュータには必ず搭載されている。メモリーやストレージ、キーボードやマウスといった入力デバイスからも情報を受けて、CPUが処理をする。CPUの処理能力が高いほうが、快適に使用できる。


人間では頭脳にあたるCPU。頭が良いと、普通の人間より早く計算できるように、CPUの性能が良いと、高速に情報を処理できる。情報を高速に処理できるから、サクサクとスムーズに仕事ができます。

CPUが処理するデータを、保管しておく場所がパソコンにはあります。それがストレージと呼ばれるものです。HDD、SSDという名称と言えばわかる方もいるでしょう。

いくらCPUが高速でも、データを保管する場所の動作が遅いと、CPUが処理する前に詰まってしまいます。昔はジリジリ、ギコギコといった音がパソコンから鳴るだけで、なかなかデータを読み込みませんでしたが、最近のパソコンは、音もせずにサクサクと読み込みます。

 

昔とは違って、SSDというものが使われているので、高速にデータを読み込むことができます。


用語解説

SSD:ソリッド ステート ドライブ の略。HDDと比べて、データを読み書きするスピードが10倍以上早い。HDDをSSDに載せ替えるだけで、新しいパソコンに変わったかのように早くなるため、昔のパソコンの利用価値が上がった。


パソコンの性能が良くなったというよりも、HDDからSSDに変わったことで、ストレスなく使えるようになりました。昔のパソコンはアプリを立ち上げるだけでも一苦労でしたが、今のパソコンは瞬時にアプリが立ち上がります。

 

データを保存する媒体が変わったことで、パソコンの使用感はグッと良くなりました。

SSDとHDDの速度を比較

どれぐらい速度に違いがあるのか、ベンチマークソフトを使ってみてみましょう。

SSDに載せ替えたThinkPad X230での計測結果です。安いSSDでもこの速度です。

同じくThinkPad X230でハードディスクで計測した数値です。まったく数値が違うことが分かります。

とくに下3つの数値が大きく違います。下3つの数値は、ランダムアクセス性能を表しています。この数値がSSDより大きく劣るために、何をやるにしても固まってしまいます。


用語解説

ランダムアクセス:端から順番に読み書きしていくのではなく、いろんな場所に読み書きすること。パソコンの中には様々なデータやアプリが入っているので、保存されているデータは様々な場所に保管されている。ランダムアクセス性能の数値が高いと、サクサクと快適に使えるパソコンになる。


実際の使用感は歴然です。同じパソコンとは思えないぐらい、サクサク感が違います。処理をするCPUも大事ですが、高い処理能力を活かすストレージも大事だということです。

 

パソコンを買われる際は、CPUだけではなく、SSDかどうかも意識してください。この選択の違いで、毎日の仕事の生産性が大きく変わって来るでしょう。